2009年12月27日日曜日

aim

Though a house with raised floor is generally seen in rural area, it also exists in the urban area, Phnom Penh. This style was introduced from rural area to urban area. Many of them in Phnom Penh were destroyed and vanished, but a few still can be seen. Previously one family lives in one house, but now many families lives in one house by making additional new spaces and dividing large previous house space.


house no.1 1F plan

It is the house where 6 families live. 4 families live in the first floor, and 2 families live in secondfloor.Originally, there was only pillars in the ground floor. Now,walls are made there in order todivide one space into 5 house. Vacant space functions as a passage to access houses behind.

house no.1 2F plan

Two families live in the second floor. Each family own their stairs. A kitchen and a restroom aresituated right-side in the above drawing. I consider the space an enlarged part because thefloor was made of concrete. One family has one kitchen.

house no.2

Three shops are in the first floor and three families live in the second floor. This drawing showsthe second floor plan. L-letter type verandah was attached around the rooms for inhabitants toaccess each room. Rest room of family03 was also built on the verandah. It can often be seenthat inhabitants enlarge the house to outside to improve luck of living space.

house no.3

This is the first floor plan of 4 families’ house. Two stairs are situated on the passage beside thehouse to access the upper floor. Kitchen and toilet spaces are separated from living spaces. Theseare connected by narrow long corridor. We consider that originally only living spaces existed andthen kitchen and toilet spaces were attached along the boundary wall.

2009年12月10日木曜日

プノンペン高床式住居とは?(編集中)


 プノンペンには、クメール人(カンボジア人)の伝統的住居である床上を居住空間としていた高床式の住居が数多く建設されており、現在もプノンペンの中心部に多く残っています。

 現在の高床式住居は1棟の住棟に床上、床下関係なく平均して34世帯の家族が暮らしているのが特徴です。

高床式住居を住みこなす

 高床式住居は農村部から都市へと持ち込まれた。都市部は人口が多くいるために、高床式住居は増築、床下空間の分割などが行われています。
 90年代以降の開発により、多くの住棟は壊されるなか、住要求に柔軟に対応しながら、現在も多数の住居が残存している。これらの高床式住居がいかに住みこなされてきたかを明らかにし、高床式住居の持つ機能性と新たな伝統的住居の保存の可能性を検証することを目的としています。



都心部の住居では、人口増加により居住面積が不足している。それを解消するために住居の増築が行われている。
居住者が元々ある柱、壁を無視して自由な空間を作ることにより、他で見ることのできない居住空間が生まれている。

図面の実測調査をもとに、どのように住居が分割されているか、どのように住居へアクセスするかを明らかにした。
住居の分割パターンは(A)短冊型、(B)不定形独立型、(C)中廊下型、(D)混合複雑型の4つが見られた。
プノンペンでは(A)の分割が多く見られた。住棟の規模が比較的小さいことが特徴的である。ここから規模が大きくなるにつれて(A)の後ろに住居が建てられた(D)、または(B)、(C)など複雑な形になっていった。



各住居へのアクセスパターンは(a)短冊型、(b)ダイレクト型、(c)ベランダ型、(d)路地階段型、(e)内部階段型の5つが見られた。
1階の住居へのアクセスは(a)、(b)の2種類が見られた。(a)は住居の前面にある街路から各住居へ直接入ることができる。(b)は街路とつながった路地を通って住居に入ることができる。
2階の住居へのアクセスは(c)、(d)、(e)の3種類が見られた。(c)はベランダに階段が繋がっていて、そのベランダから各住居へ入ることができる。(d)は住居へ行くための専用の階段が路地に設けられ、その階段から直接住居へアクセスする。
(ここでの路地は、屋根がなく屋外化している住居の外壁と隣家の外壁、または外壁と塀の間のスペースとする)

ケーススタディ

床下の利用



 高床式住居の床下空間の利用方法は住居としての利用が主である。しかし住居としての利用だけでなく店舗、病院、工場としての利用方法があることが確認された。特に店舗としての利用は断面的にみることで3タイプ7パターンに分類することができる。






 店舗の7つの展開方法の特徴として、(A)増築なしでは、(a)街路で店舗が展開されている、(b)敷地内で店舗が展開されている、(c)前面道路からセットバックなしで店舗が展開されているの3つ、(B)増築ありでは、(a)既存部と増築部の両方に店舗が展開されている、(b)増築がありながらも既存部に店舗が展開されている、(c)増築部に店舗が展開されている、(C)増築+αでは増築部と街路に店舗が展開されている、という特徴がそれぞれにある。



 工場として利用されている住居は増築が行われなかった上に街路からセットバックしているために広いスペースができた所を工場としている。その結果、この住棟の形態は農村部の形態を最もよく残していながらも現存することを可能とした床下の利用方法である。



 床下空間を病院として利用している住棟は基本的には住居と変わらない形態である。現在では床下を病院として利用している住棟自体が少ないためが、床下空間を病院つまり病人の診察をする空間として利用できるような形態が存在していた。

まとめ

①一棟の住棟に平均して3~4世帯の家族が住むことで、一棟の住棟が4つのタイプに増築・分割され、また新たに5つのアクセス方法が生まれた。
②床下空間は住居、店舗、工場、病院として利用されている。
③店舗は大きく分けて3タイプに分けられ、それぞれのタイプから細かく分けて7パターンに分けることができる。
④工場は農村にあるクメール人の伝統的住居の形態を最もよく残した住宅である。
(⑤病院としての利用方法があったが現在は1軒しか現存していない。)