2009年12月10日木曜日




都心部の住居では、人口増加により居住面積が不足している。それを解消するために住居の増築が行われている。
居住者が元々ある柱、壁を無視して自由な空間を作ることにより、他で見ることのできない居住空間が生まれている。

図面の実測調査をもとに、どのように住居が分割されているか、どのように住居へアクセスするかを明らかにした。
住居の分割パターンは(A)短冊型、(B)不定形独立型、(C)中廊下型、(D)混合複雑型の4つが見られた。
プノンペンでは(A)の分割が多く見られた。住棟の規模が比較的小さいことが特徴的である。ここから規模が大きくなるにつれて(A)の後ろに住居が建てられた(D)、または(B)、(C)など複雑な形になっていった。



各住居へのアクセスパターンは(a)短冊型、(b)ダイレクト型、(c)ベランダ型、(d)路地階段型、(e)内部階段型の5つが見られた。
1階の住居へのアクセスは(a)、(b)の2種類が見られた。(a)は住居の前面にある街路から各住居へ直接入ることができる。(b)は街路とつながった路地を通って住居に入ることができる。
2階の住居へのアクセスは(c)、(d)、(e)の3種類が見られた。(c)はベランダに階段が繋がっていて、そのベランダから各住居へ入ることができる。(d)は住居へ行くための専用の階段が路地に設けられ、その階段から直接住居へアクセスする。
(ここでの路地は、屋根がなく屋外化している住居の外壁と隣家の外壁、または外壁と塀の間のスペースとする)

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