2009年12月10日木曜日

床下の利用



 高床式住居の床下空間の利用方法は住居としての利用が主である。しかし住居としての利用だけでなく店舗、病院、工場としての利用方法があることが確認された。特に店舗としての利用は断面的にみることで3タイプ7パターンに分類することができる。






 店舗の7つの展開方法の特徴として、(A)増築なしでは、(a)街路で店舗が展開されている、(b)敷地内で店舗が展開されている、(c)前面道路からセットバックなしで店舗が展開されているの3つ、(B)増築ありでは、(a)既存部と増築部の両方に店舗が展開されている、(b)増築がありながらも既存部に店舗が展開されている、(c)増築部に店舗が展開されている、(C)増築+αでは増築部と街路に店舗が展開されている、という特徴がそれぞれにある。



 工場として利用されている住居は増築が行われなかった上に街路からセットバックしているために広いスペースができた所を工場としている。その結果、この住棟の形態は農村部の形態を最もよく残していながらも現存することを可能とした床下の利用方法である。



 床下空間を病院として利用している住棟は基本的には住居と変わらない形態である。現在では床下を病院として利用している住棟自体が少ないためが、床下空間を病院つまり病人の診察をする空間として利用できるような形態が存在していた。

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